【WEBデザイン】30代未経験でWEBデザイナーに|大切なのはデザイン力じゃない?!
この記事に興味を持っていただいたということは、WEB業界に興味のある方、もしくは目下勉強中で就職活動真っ只中の方かもしれませんね。
今悩んでいる方の答えの糸口になるような記事を書きたいという思いで、今回は私の就職活動についての経験をお話ししていきます。
正直たいへん!でも不可能ではない!
結論から言うと、全くの未経験でもWEBデザイナーに就職は可能です。
私自身、SEOだとかWordPressは全くわからずとも就職することができました。
入社してから無知を実感することにはなりますが、教えてもらう姿勢や勉強を続けられる人が生き残ることのできる業界と言えるかも知れませんね。
ただ、応募者の多い業界で選んでもらうにはそれなりの“強み”が必要になることは間違いありません。
私が就職を得るにいたった考え方や大切にしたポイントをお伝えしていきます。
私がWEBデザインを勉強し始めたきっかけ
私がどうしてWEBデザイナー職を目指したかのお話を少し。
私は前職(アパレル制作)で夢を追いかけるため上京し憧れの会社に就職できたものの、
殺伐とした人間関係と全てを犠牲にする働き方に疲れ果て、
人間不信になり仕事への情熱も燃え尽きてしまいました。
現旦那(この時はまだ恋人でした)のいる愛知県への移住を決めたものの、
人と関わるのが苦痛になっていたのと、10代から全てを捧げてきたアパレルへの未練。
他の仕事の選択肢との間で気持ちが揺れる毎日を過ごし、あっという間に日々は過ぎていきました。
東京の会社に挑戦するまでは愛知県に住むの嫌やってん…
なんで?アパレルの会社少ないとか?
それも大っきかったし、「なんもない」イメージが強すぎて。
でも今は快適に暮らせてるし、住みやすい土地やなって感じてる。
何ならがんばれそうか…
もうなにもできる気がしないと思っていたのですが、やはりものづくりから離れては私らしさを失う気がして色々とネットで検索しました。
調べる中で、アパレルでは心苦しく感じていた余剰在庫や大量廃棄のない、
働く場所にもとらわれずに済むデザイン職としてWEBデザインを知ったのがきっかけでした。
そこから『職業訓練校』でWEBデザインを学ぶ機会があると知り応募に至ったのです。
職業訓練校に通ってみた
『職業訓練』という言葉聞いてはいたものの、漠然となんだか怪しい…
きっと卒業とともにグレーな会社に流されるんでしょう!
なんて思っていました。とても失礼な話です。(笑)
※自分の良いと思う会社を受けられますし、そのサポートやアドバイスをもらえます。
実際通い始めた頃は人付き合いが久しぶりなこともあり、かなりとっつきにくい印象を与えてしまったようです。※友人談
その中でも趣味の合う友人ができました。(この出会いはとても大きかったです)
詰め込み過ぎない教育で主体的に勉強することができ、
“私、まだまだ勉強に貪欲になれる!”と自信を取り戻すことができました。
訓練校でどれほど違いがあるのかはわかりませんが、担当の先生によって授業内容が違うようではありました。
私は基本的なHTML/CSSの知識とIllustrator/Photoshopの基本操作を身につけました。
訓練校での学習で感じたのは、個人の“やる気”によってレベルが大きく左右されるということです。
授業内容だけではなく自主勉強をできる人でないと、最後まで授業の内容に付いていくことは難しい雰囲気でした。
課題が出るけど、やるもやらないも自由。やった分だけ理解度が増す印象やったよ。
就職活動
ポートフォリオについて
就職活動はいつ始めても良いのですが、私はある程度作品を見せられる段階になってから始めました。
学校で出された課題(コーディング・HPバナーなど)に加え、自分の趣味のブログを立ち上げたら、と言う想定のもとでサイトデザインをしました。
※このサイトデザインは最終的に初期デザインと改善デザインの2パターンを載せました。
それらを自分でデザインしたポートフォリオにまとめて、提出の際はPDFもしくはギガファイル便のサービスを利用し提出という流れでした。
※私が受けた会社は全てWEBで提出する会社だったので、ほぼ印刷はしていません。ただし印刷した時も見やすかのチェックは行いました。
ポートフォリオはサイト形式で、という話もありますがここからサーバーの契約のことを調べたり、コーディングも行うととても時間がかかってしまいます。
面接でサイト形式でないことを突っ込まれたことはないので、適量の質の良い作品が見やすく伝わりやすく配置、解説されていることの方が重要だと思います。
履歴書・職務経歴書について
テンプレートな履歴書・職務経歴書はフリーで手に入るものがごまんと転がっていますが、私は自作のものを用意しました。
一般的なものではダメということはありませんが、デザインを生業とする業界に応募するのであればやはりここも自分がどういった人間かをアピールする場だと捉えて見せ方を考えるのが良いと考えたのです。
※学生の方は企業側からエントリーシートを渡されることも多いのでこれが絶対ということではありませんよ。
「履歴書 デザイン」などで調べると、かなりデザイン性の良いものが出てきますよね。
私もどの方向性で作るのが良いか迷いました。
しかし、ここで気づいたのです。『職業訓練校ではデザインの勉強はしていない』と。
みなさん、「???」となりましたか?
全ての学校がそうなのかはわかりませんが、私が通った学校はざっくり言うと
『WEBデザインに必要なコーディングスキル、各種ツールの触り方を学ぶ』
といった内容でした。
つまり、デザインに必要とされる構成力、観察眼や配色、バランス感覚はまったくの範囲外でした。
そんなデザイン素人が作ったものをプロにお見せする場に持って行って印象はどうだろうと考えに考え、小心者の私はあくまで『読みやすさ』に重きを置きました。
一般的な履歴書構造を削ぎ落としたミニマルさと自分の好きなテイストを少し織り交ぜたデザインで作成しました。
自作履歴書・職務経歴書の利点
テンプレートの履歴書で、項目が多く埋めるのが大変だったり、自分の強みの欄が小さくて書き込めなかったりした経験ありませんか?
自作の利点はまさにそこです!いらない部分は無くしてしまっても良いですし、バランスも思いのまま配分できます。
自分をより見せたいように見せられるのがオリジナルで作成するいちばんのメリットです。
かと言って最低限載せる必要のあるものはしっかり漏れのないように記載しましょう。
そこがしっかりできていれば『社会人として良識のある人』と見てもらえると思います。
履歴書・職務経歴書に最低限必要な情報
あくまで私が職業訓練校の先生と相談しながら記載した内容ですので参考までに!
【履歴書】
・氏名
・生年月日(年齢)
・住所/電話番号/メールアドレス
・学歴
・労働条件についての希望(特になければ「貴社規定に従います」)
・通勤時間
・配偶者/扶養家族
—ここまでで1ページ—
・自己PR
・志望動機
【職務経歴書】
・会社名(正式名称)
・勤務年数
・雇用形態
・業務内容
・学び/得た知識/技術など
履歴書のポイント
<履歴書>では自己PRに特に力を入れました。書類で通らなければ面接には呼ばれないので「話してみたいな」と思ってもらえる強みのアピールが大切です。
とっても難しいところですが、自分の良さを自覚できてる人なんてほんとに少数です。
私も文章に起こしたものを3パターン作成し、何度も添削してもらいましたが、いまいちハマらず苦労しました。
最終的には4パターン目となった、身の上話からの“頑張れる人間です”という事をポップに書いた内容が書類通過を格段に良くしました。
「人より優れた強みも、人に話せる身の上話もないです…」
という方にも参考になるよう、当時教えてもらった学校の先生が今までに読んで
『よかった&就職が上手くいった人』の自己PRをご紹介します。
「行動力がある(思ったら即行動誰よりも早い!海外でも関係なく調べて現地へ!)」
「0→1にする(自分で全て用意できる。人を巻き込む力。お膳立ては自分でするもの!)」
自分の中では当たり前すぎて何とも感じていない部分がいちばんの強みであることも多いです。
まずはリストでも良いので書き出し、今まで取り組んで楽しかったことや人に褒められたことから深掘りして膨らませていくと方向性が見えてくるかと思います。
具体的に書きたいポイントはひとつに絞り、そこに肉付けするのは実際の体験と自分の考え方や
行動が大切です。
どんな風にものごとを捉え、行動できる人なのかを知ってもらうのが目的です。
人柄が伝わる自己PRを目指しましょう。
職務経歴書のポイント
異業種からの就職活動だったので、今まででどれだけの経験を積んできたかを業界の違う方にも伝わるように書くことがとても重要でした。
専門用語は避け、噛み砕いた説明で理解できる内容かを確認し何度も何度も書き直しました。
私は訓練校に通っていたので実際に全く業界を知らない先生に読んでもらい、伝わりづらいワードや言い回しがないかを確認することができました。
もし『周りに専門知識のある人なんていません!』
という方は友人でも家族の方でもいいので、恥ずかしがらず一度読んでもらい意見をもらってください。
もしくはエージェントを頼るのもおすすめです。
読みづらさや伝わりづらさは自分では気づかないものなので、ぜひ『人の目』を借りてくださいね。
最後に
応募書類は企業毎に内容を確認し直し、気になるところを修正し続けたことで就活終盤は書類通過率がかなり良くなりました。
一度作って終わりではなく、ブラッシュアップが大切です。
「未経験からWEBデザインに就職した話なのに、結局履歴書の書き方とかばっかり!」
と思った方。
いや、ほんとそうなんですよ。
実際に未経験枠で募集をかけている企業は「教えないといけない」ことを前提で向き合ってくださります。
私の会社もそうでした。
大学のデザイン学部卒だとかお金を払ってスクールに通ったではない限り、職業訓練校を出ただけではスキルの差なんて微々たるものです。
そこで大切なのは人柄!一緒に働きたいと思ってもらえるかです。
職業訓練校などでいかに真面目に学び、自主的な勉強をしてきたかもとても重要ですが、その真面目さや主体性が伝わるようにするのが自己PRや職務経歴書です。
その重要な履歴書作りに、この記事がヒントになれば嬉しいです!
勉強に就活(もしかしたら本業も)と大変な毎日でしょうが、根を詰めすぎずリフレッシュもしながら頑張ってください!
今後も役立つ情報を発信していきますので、楽しみにしていてくださいね!