【器|陶器のお手入れ】高台のガタつきを改善!自分で削ってみた
やってみました。高台のガタ付き削り。
テーブルに置くとカタカタカタカタカタカタ…
音を立てて震え続けるのも乙なものでしたが、削り切って平らにしました。
不安げに揺らぐことがなくなり、使う方としては快適で満足です。
高台は作家さんのこだわり
「そもそもなんでそんなガタついた器を持ってるんだ」と思われた方。
実は作家さんの商品ではガタつきが出るものも珍しくないのです。
そして私の器は“陶器市でB品棚にあった”もの。
お店には卸せないとハネたものをお安く買わせていただいたのです。
高台は作家さんがこだわりを強く持っている部分。
器が好きな方ほど、そこも個性として愛でているのです。
もちろん作家さんも「ガタつきが出たから削ってしまおう」とは考えません。
サービスでガタつきを整えてくれる販売店もあるで
売ってる商品のガタつきが気になる時はお店の人に相談してみてね
器がガタつく原因は歪み
窯の中で熱する際に土は伸びたり縮んだりしています。
その伸び縮みで出た歪みによりガタついてしまうことがあります。
その他にも掛けてある釉薬が溶けて焼き物を乗せた板に引っ付いたり、
様々な要因がガタつきを発生させます。
気を遣って作っててもできるもんなんやって
【注意】高台の見た目や雰囲気が変わっても良いか
ガタつきの具合にもよりますが削ると高台の表情が変わります。
裏側なので使う時には見えませんが、変化が気になる方は控えた方が良いです。
私の器はかなりガタつきが酷く、相当削りました。
ビフォーアフターの写真で高台の表情の変化にも注目してみてください。
変わっちゃってショック!ってなる前に考えてね
【実録】ガタつきを自分で削ってみた
女性の力でも問題なく削れました。
使用したものとポイントも、注意点も解説していきますね。
▼▽使用したもの▼▽
- ヤスリ#40(粗目)
- ヤスリ#400(細目)
- 両面テープor養生テープ
- 机or台(平らな板などでも可)
机or台にヤスリを貼る
ヤスリを両面テープで机に貼り付けます。
平らで動かなければ良いので板に養生テープなどで貼り付けるのもアリです。
#40(粗目)のヤスリでガタつきをなくす
器を上から押さえつけて動かします。
どこかが浮いてしまわないようしっかり押さえるのがポイントです。
一定方向に行ったり来たりで削りました。
少しずつ様子を見てガタつきが収まったと感じたらやめます。
屋外でやってるけど室内でもできるで〜
新聞紙とか下に敷いとけば大丈夫◎
#400(細目)のヤスリで仕上げ磨き
仕上げは台に押さえつけなくても大丈夫です。
指に巻きつけたり、端材などに巻きつけてヤスリをかけます。
手で触って気になるところが無ければ終了です。
高台削りビフォーアフター
やはり表情が変わってますね。
私は“使いやすさを重視する”と決めたので…ちょっとしか心は痛みませんでした。
この変化を見てしょんぼりしてしまった方はやめておきましょう。
器を使う際にクッション性のあるマットなどを敷けば気にならず使えますので。
こうやって見るとだいぶ削れてる
【番外編】やってみてダメだった方法
最初は目視で膨らみを見て、端材に巻きつけた#40(粗目)でヤスリがけしていました。
これは全く進まない上に平らになっていく様子もなく、
時間を取られるだけの方法で不毛です…!
遅々として進まず何時間かかるのかと不安になりました。
平らな台や机、板を用意するのを強くオススメします!
まとめ|セルフで想像以上に状態は良くなる
「ガタつきがマシになれば良いな」ぐらいの気持ちでしたが想像以上の出来に驚きました。
テーブルに置いてピタッと止まる安心感。
私はこの器の刷毛の表情や土の雰囲気をとても気に入っていたので、
不安なく使えるようになって良かったです。
みなさんのお手元にある器も、ガタつきが気になる場合は試してみてくださいね。